Information
株式会社アイム(国立市)より発売の化粧品の新製品で、弊社のシルクピュア(フィブロイン微小構造体)を使った化粧品の商品化されました。商品名「シルキーエッセンス」と「絹の華」の2商品が発売中です。
平成13年7月6日、日刊工業新聞にライフテックラボとライフテックラボの技術を使用したアイムの化粧品が紹介されました。
独立行政法人 工業所有権総合情報館(特許庁2F)で配布の特許流通事業ガイドというパンフレットにライフテックラボから(株)アイムへの特許流通事例が掲載されました。7ページに掲載されています。
特許流通促進ガイドのパンフレット表紙
特許流通促進ガイドでの掲載ページ(7ページ)
絹たんぱく質の豆知識
絹たんぱく質の特徴は?
絹糸はフィブロインという絹たんぱく質のまわりにセリシンという膠質がまわりあるという構造をしています。セリシンを取り除くとフィブロインという絹タンパクだけになります。絹たんぱく質は分子量約35万のたんぱく質で繊維状のたんぱく質です、アミノ酸組成は、グリシン、アラニン、セリンなどの非必須アミノ酸(体の中で合成できるアミノ酸)が多く、必須アミノ酸は少ないという特徴があります。必須アミノ酸含量が少ない方がカイコにとっても糸を作るのに有利です。
絹タンパク質は何に溶ける?
絹たんぱく質は塩化カルシウムなど高濃度の2化のイオン(Ca++、Mg++)の中性塩、たとえば塩化カルシウムで容易に溶かすことができます。水と同じ重量の塩化カルシウムの溶液を作り、沸騰させた溶液に絹タンパク質(セリシンを取り除いたもの)を入れればすぐに溶けてしまいます。塩化カルシウム500g、水500gの溶液を沸騰させたものに約60gぐらいの絹が溶けます。沸騰した溶液をずっと沸騰させたままにしておくと、絹たんぱく質は繊維状のたんぱく質なので繊維同士が絡まって、不溶性のかたまりができてきます。絹が溶けた溶液を棒などで撹拌しても同じです。
絹たんぱく質の紫外線カット作用は?
たんぱく質はベンゼン環を持つアミノ酸のチロシンやアミノ酸同士の結合のペプチド結合の部位などが紫外線を吸収するので紫外線カット作用があります。絹たんぱく質はチロシン含量が高く、10%近く含まれるので紫外線カット作用の高いたんぱく質といえます。
絹たんぱく質は食べられる?
絹たんぱく質は食べても害はなく安全です。絹たんぱく質そのものは消化が悪いのであまり利用されません、しかしシルクピュアのような難消化性のたんぱく質は消化管内の胆汁酸塩(コレステロールの排泄形態、再吸収される)を吸着し再吸収を妨げれば、血中コレステロール低下作用が期待できます。
また、絹たんぱく質にはグリシン、アラニンなど甘い味を持つアミノ酸が多いので、加水分解してアミノ酸にしたものは、カロリーの少ない甘味料になります。
絹たんぱく質のアレルギーは?
たんぱく質はアミノ酸が結合したものですが、親水性のアミノ酸の結合がある程度続くと、そこが免疫認識領域となります。このためコラーゲンなどは免疫認識部位がある程度あるので、コラーゲンに対するアレルギー症状が出たりします。絹たんぱく質は免疫認識部位が少ないので、アレルギー症状が出にくいたんぱく質であります。
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